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コラム2022/08/24

人と接するのが怖い社交不安症について詳しく解説

ストレス社会の現代において、ストレスの原因の多くが人間関係と言われています。
人間関係といっても職場や恋人など、ストレスを感じる場面はさまざまです。

また気付かないうちに、人間関係でストレスを抱え込んでいる場合もあるようです。
人間関係が原因でストレスが悪化してしまうと、人との接触を避けるような行動を行います。
 そのような行動を社交不安症と言い、10人に1〜2人がかかる病気とも言われています。

あまり聞き馴染みが無い病名で、具体的なイメージがしづらいですよね。
今回は、人と接するのが怖いと感じる社交不安症について詳しくご紹介していきます。
心あたりがある方はぜひご覧ください。

社交不安症とは

そもそも社交不安症とは、どういった病気を指すのでしょうか。
社交不安症は数年前まで、「対人恐怖症」「赤面恐怖症」といった病名で呼ばれていました。

特徴としては、人前で話す際に極度な緊張感から、人を避けたり外出ができなくなってしまったりなどの症状が挙げられます。

年齢別で発症が多いのは、10代から20代前半です。
学校の少人数の集団の中で、恥ずかしい経験をしたり強いストレスを感じたりしたときに発症します。
さらに発症リスクは、10人に1〜2人とされており、かなり身近な病気ともいえるでしょう。

もちろん誰でも緊張してしまう経験はありますが、社交不安症はそれ以上に耐え難い苦痛や恐怖を感じています。

社交不安症の原因

社交不安症の発症する明確な原因は分かっておりません。
しかし、人間関係からのストレスで脳内の神経伝達物質の働きが著しく低下することが、一つの原因として挙げられています。

また幼児期の家庭環境も原因の一つとして考えられています。
下記が、原因として挙げられている幼児期の家庭環境です。

  • ・過保護
  • ・過度のしつけ
  • ・無頓着
  • ・批判的な環境
  • ・両親の不和
  • ・虐待

このように、良くない環境が、社交不安症を発症する原因として挙げられています。
 幼児期の時に強いストレスを受け、それがトラウマになってしまい発症するケースもあります。

 一度、自分の家庭環境を客観的に確認してみましょう。
周りの人を頼るのは難しいと判断したのであれば、我慢するのではなく医療機関に頼りましょう。

社交不安症の症状

社交不安症は、出来事に対する予期不安とその状況からの回避行動が特徴的な症状です。

例えば、友達とご飯を食べる場面で社交不安症の患者さんは、「お箸を持つ手が震えていたらどうしよう」と予期不安が襲いかかります。
 その予期不安を回避するために「友達とご飯を食べるのを辞める」といった行動を取ります。

これが回避行動です。
このような予期不安と回避行動を繰り返していくうちに、外出するのが怖くなったり、会社や学校に行けなくなったりします。

そういった不安やできない自分に対しての嫌悪感がストレスになり、うつ病を併発してしまうケースもあるようです。
このような強い不安感やストレスは、社会機能を著しく低下させてしまう危険性があります。

社交不安症のチェックリスト

下記に社交不安症に該当しているか確認できる項目をいくつか用意しました。
チェックの中で、かなり症状が酷いものや症状が半年以上続いているものがあれば、社交不安症を発症している可能性が極めて高いと言えます。

【チェックリスト】
  1. 1.人前で質問したり答えたりするのが怖い
  2. 2.発表するなど注目されている状況が怖く感じる
  3. 3.グループ活動に参加するのが苦手
  4. 4.会議室や教室など他の人がすでに座っている場所に行くのが怖い
  5. 5.人前で恥ずかしい経験をした
  6. 6.他人からの否定的な評価が怖い

いくつ当てはまりましたか?

もちろん、これらの項目だけで社交不安症と診断されるわけではありません。
また症状が進行するにつれて、自然に完治する病気ではありません。

そのため、少しでも気になるところがあれば、精神科や心療内科でカウンセリングを受けてみましょう。

社交不安症の治療

社交不安症を完治させるにあたって、どのような治療法があるのでしょうか。

治療の中でも代表的な2種類の治療法をご紹介します。
社交不安症の治療方法は医療機関によってさまざまです。

自分に合った方法を見つけて、無理のない範囲で治療を進めていきましょう。

薬物療法

代表的なのが薬物療法です。
難しく聞こえますが、薬を処方してもらい症状を緩和していく治療法になります。

主に処方される薬は、SSRIです。
こちらは、抗うつ薬の一種で不安な症状を和らげる効果があります。
薬の副作用として、吐き気や眠気が挙げられます。

 ただ服用していくうちに慣れてくる程度の副作用だそうです。
しかし急に服用を止めてしまうと、めまいや頭痛などといった薬物中止後症状が出てきます。

 薬の服用を止めたい場合は、専門の医師と相談しながらゆっくり進めていきましょう。

認知行動療法

次に代表的なのが認知行動療法です。
認知行動療法は、予期不安の偏りを修正して、物事の考え方のバランスを整える治療法です。

考え方のバランスが整えば、ストレスへの耐性が高まり症状が改善していきます。
考え方のバランスの整え方を身につければ、再発防止にも役立ちます。
薬物療法よりも効果が高いといった研究結果も出ているようです。
主な内容としては、予期不安が起こった時にどういった行動やどんな感情になっているのか、書き出します。
その内容をもとに専門の医師と一緒に、分析して修正していく治療法です。

認知行動療法の一つとして、ビデオ・フィードバックといった処置があります。
内容としては予期不安が起きた時に、動画で自分を撮影して、客観的に自分を観察します。
 客観的に自分を観察し「自分が思っていたイメージと違っていた」といった体験をしていくようです。
ビデオ・フィードバックを繰り返し行い、物事の考え方のバランスを整えていきます。

またビデオ・フィードバックとは別の方法で、道を人に聞く行動実験などの処置もあるそうです。
どちらの処置も、社交不安症を発症している方にとってはすごく大変な治療法です。

まずは、自分ができる範囲で医師と相談しながら治療を進めていきましょう。

カウンセリングを受けてみよう

社交不安症は、誰にでも起こりうる病気です。

また、通常時と発症している時の判別がしにくい病気でもあります。
 「気付かないうちに限界を過ぎてしまっていた」と、あとから気付くケースもあります。
 限界が来る前に、自分の心と向き合ってみましょう。

少し危ないと感じたら一度カウンセリングを受けましょう。
YSこころのクリニックでは来院はもちろん、オンラインでのカウンセリングも受付しております。

また独自の治療法があり、こちらは保険適用で受診可能です。
社交不安症はすぐに完治する病気ではなく、長期的な治療が必要となります。

YSこころのクリニックでは、保険適用内での治療やお悩み相談など、皆様に寄り添った治療を進めております。
ぜひ一度、カウンセリングで皆様のお悩みをお聞かせください。

ぜひチェックしてください。

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